【楽天】商品画像ガイドライン、白抜き必須化の詳細の実例と対策│2023年追記

2018年7月19日に楽天より新たに商品画像についてのガイドラインが発表されました。

内容としては

  • テキスト要素占有率21%以上がNG
  • 枠線の利用がNG
  • 幾何学模様やデジタルパターン、目立たせる目的の奇抜な色の背景色の利用がNG

との事ですが、具体的にどのように対策すればいいのかを分かりやすく解説したいと思います。

楽天商品画像のガイドラインが新たに制定された背景

楽天市場はオープン以来、今日まで商品画像の1枚目を目立たせる事で競合店舗との差別化を図り、アクセスアップを狙う事を推奨しておりました。では、何故今になって白抜き、テキスト占有量20%以下のガイドラインを作ったのでしょうか。

RMS内のニュースにて楽天が発表した内容をよれば、従来の賑やかな商品画像は確かに結果に繋がっていたが、近年の急速なモバイルシフトや高機能カメラ搭載のスマートフォンの増加、SNSの普及に伴いユーザー(=お客様)が商品画像に求める内容が変化が生じているとの事でした。

更に「商品画像の情報量が多く、商品が探しにくい」とのユーザーの声が多く寄せられている事も踏まえ、昨年より1年間、商品画像の定性・定量調査・ABテスト等さまざまな調査を行った結果、今回のガイドラインの制定に至ったようです。

多くの店舗様より不満の声が挙がっておりますが、楽天に出店している以上は規約を違反すると罰金対象になってしまいます。施行される2019年1月1日までにどのような順を追って対策すべきかを下記より説明いたします。

楽天商品画像ガイドラインの詳細

今回の規定は冒頭で紹介した3つになります。具体的にどのような内容かをそれぞれ掘り下げてみましょう。尚、これらの規約はすべて商品画像1枚目のみが対象となっております。

1.テキストの占有率が20%以下

画像の面積に対してテキストを20%以下とは具体的にどういうイメージかを可視化すると下記のようになります。

赤色部分がテキスト可能エリアです。画像を縦10マス、横10マスの100まマスに分割した際にテキストの量はその20マス以内に収める必要があります。尚、20%以内であれば文字数は何文字でも問題ありませんが、読める大きさとなると実際は10~20文字程度になるかと思います。

ここでテキストの定義は下記の通りです。

テキストに含まれるもの

  • ロゴ
  • 産地、容量等の補足情報
  • 送料無料、値段等の補足情報
  • 商品が写っていない写真(生産者の顔写真のみなど)
  • イラスト
  • ウォーターマーク(画像中の透かし文字、ロゴ等)
  • No imageの文字
  • 画像クレジット

尚、下記はテキストには含まれません。

  • 商品自体を身につけている、利用している写真
    (その商品によって生み出されたものも含む。例:「かき氷機+かき氷」、「印鑑+印影または印影のみ」、など)
  • カラーバリエーション(カラーバリエーションは商品全体が写っている必要はありません。)
  • 商品の模様、素材等の拡大
  • 商品のセット内容(付属品等)
  • 化粧品、クリーム等は利用後の状態を示す写真
  • 商品自体の別カット
  • 商品のパッケージやラッピングのカット
  • 商品自体に印刷されている文字

2.枠線について

こちらは楽天内で広告出稿の経験がある方であればすぐに分かる内容かと思いますが、画像に対しての枠付けがNGという物になります。

詳細には画像の4辺を囲う線のほか、L字・帯状などの要素を含み、辺の太さに依らず、枠線の使用は不可となります。

上記以外にも枠線と判断される定義が幾点があるので下記を参考にしてください。

枠線として判断される例

1.ベタ塗の合成は枠線として判断されます。

べた塗の白背景部分と写真部分にぼかしを入れても、ぼかしの有無に関わらず枠線と判断されるので要注意です。

2.50%以上をし占める画像内の長方形のオブジェクトは枠線と判断される可能性あり。

上記参考例のように画像内の長方形のロゴやアイコン、テキスト要素は縦幅や横幅の辺の長さに対して50%以上ある場合、枠線と判断される可能性があり、現時点は判定は「△:要改善」のグレーゾーンとなります。

3.画像内にシェイプが連なっていた配置されていた場合、枠線と判断される可能性あり
店舗運営Naviより

正方形、円形等のオブジェクトが連なって配置されている場合、枠線と判断される可能性があります。画像の辺が強調される表現は、枠線と判断する可能性が高いので避けたほうが賢明です。

4.切り抜いていない状態の写真の合成は枠線と判断される可能性あり。
店舗運営Naviより

画像の合成事態はOKですが、切り抜いていない状態で合成する場合は、画像同士の境界線が見えない状態にしないといけません。
境界線が明らかな場合、枠線と判断される可能性ありです。できるだけ商品が大きく見えるよう商品画像1枚目では1枚のみの写真をご利用し、グレーゾーンかと思われる写真の組み合わせは、2枚目以降で使用するほうが賢明です。

カラバリは枠線として判断されない!

基本的にカラーサムネイルや画像の切り抜きに施した縁取りは枠線と判断されないようです。しかし縁取りが画像の幅いっぱいに伸びている場合等は枠線と判断される可能性があるので表現にご注意さい。

店舗運営Naviより

カラバリは縦幅or横幅めいっぱいに配置するのではなく、上の参考例のように上下左右に少し余裕を持たせる事をお勧めします。

3.背景について

商品画像の背景は、白ベースの写真背景か単色白背景のみとなります。

商品画像登録ガイドライン改訂に関する追加のお知らせより

尚、実際に商品を利用しているイメージモデルの利用は可能です。商品と関係のないモデルを切り抜いて配置する場合は、テキスト要素のカウント対象となるのでご注意ください。利用可能なイメージモデル
例)服と着用モデル、カラーコンタクトと着用モデル、口紅と利用モデル 等

商品画像の判定基準と今後の流れ

2019年1月1日から罰金の対になる事は決定しておりますが、その後、判定基準がさらに厳しくなる事が記載されています。

商品画像ガイドラインの施工開始までの流れ

  1. 2018年7月19日、商品画像ガイドラインの制定の発表
  2. 2018年10月1日、違反点数の制度化
  3. 2019年1月~違反点数加点開始

※現時点では1月との記載のみで何日かの明記はありません。

商品画像の判定基準

現段階での判定基準は下記の通りと発表されています。

商品画像登録ガイドライン改訂に関する追加のお知らせより

総合判定と各観点判定結果の関係例

総合判定テキスト要素占有率枠線背景(補足)
すべてが◎
1つでも△がある場合
××1つでも×がある場合
××1つでも×がある場合

上記の基準を元に審査がなされます。2019年1月時点では△要素を「要改善」として扱うものとしていますが、将来的には可か不可かのどちらかの判定になる事が記載されています。(時期については触れられいません。)

2019年の違反点数の加点は上記基準の「×」から順次進めていく模様です。

商品画像ガイドラインの対策

不満の声も多く聞かれる今回のガイドライン制定ですが、年内にすべての商品画像1枚目を規定に沿った形で登録し直す必要があります。

写真を再度撮り直したり、画像編集ツールを用いての切り抜き作業など、多くの作業が発生する事が予想されるので残り4か月の中で早めの対策が必須です。

また、今回のことを受けて楽天側の切り抜きのサービスを展開するなどしていますので、あわせてご確認ください。

楽天が提供するサービス一

(※サービスのリンク先に飛ぶには予め同ブラウザーでのRMSログインが必要になります。)

1:Petamp(ペタンプ)for 楽天市場

Petampは、商品画像の注目度をあげるためのアイコンを一括で追加できるサービスです。Petampで追加するアイコンはテキスト要素となります。Petampで追加するアイコンが画像のテキスト占有率の20%を超過する場合には、アラート表示ができるようになっております。1枚10円で商品画像の加工ができます。詳細はコチラから

2:ZenFotomatic for 楽天市場

写真加工における背景切抜き、白抜き、色彩補正、サイズ補正、センタリング等の面倒な作業を、1クリックで自動一括処理できるツールです。1枚あたり8~25円です。詳細はコチラから

3:切り抜きJP for 楽天市場

商品画像やバナーなどの素材に使用される、白抜き画像、背景透過画像などの切り抜きサービスです。Photoshopを使用した手作業による高品質の切り抜き加工を行っております。一律1枚80円です。詳細はコチラから

クリック率を上げる裏技

上記のルールを真面目に守っていると画像が目立たず、お客様の目に留まりにくくなりかねないです。

同時に、色々な店舗さんの1枚目画像を見ていると、「本当にこれで◎なのか?」と思うケースも結構な頻度で見かけます。

判定には◎・△・×がありますが、2023年3月時点では△であれば検索順位に影響はなく、罰則の対象にはならないとの事なので、ギリギリのラインを攻められればと思います。
※あくまでも推奨ではなく、1つの選択肢になります。

他店舗さんの画像がガイドラインをクリアしているのか気になる場合は、その画像をダウンロードして、自店舗のRMS内で審査にかけてみると分かります。

最後に

今までに例を見ないガイドラインの制定で困惑の声が多く挙がっておりますが、現在発表された制定通りに年内に対策を行うことが必須となります。

しかしながら今までの流れから考えると、施工までの流れで1点懸念点があります。

今までもスマートフォンページのガイドライン等が度々制定、改定されてきましたが、楽天内でのレギュレーションや管理体制が追い付かず、施工時期が延びるという事態が何度かありました。今回の商品画像1枚目ガイドラインはアクセスに大きく関わる問題です。

もし、違反加点を逃れるために早々にすべてを修正し終えた後に、施工時期が2月、3月と伸びた場合、他店舗が派手な商品画像のまま、自分のお店だけ白抜き画像だとクリック率の減少が危惧されます。

年末までに裏側で準備を進め、2019年1月にが画像を一気に差し替えると同時、施工時期が延びた場合も、すぐに元に戻せる状況にしておくのが望ましいです。

※ただし楽天では画像の書き換えに最大48時間かかるのでスケジュール感にご注意ください。

画像差し替えのタイミングや規約についての不明点、どのようなスケジュール感で動くのが店舗運営上ベストなのかをお悩みの方は、弊社でもご無料相談をお受けいたしますのでお気軽のお声掛けください。

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